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オレンジ色

遠くの山が闇に包まれかけ
オレンジ色が当たり一面に染まる頃
君は大声を上げながら子供達を呼んでいた

キャァキャアと笑い声が響く子供達の中で君は
笑顔とちょっと苦笑いを浮かべつつせかしていた

山の上から烏が鳴き、もう夕暮れだと知らせが入る

エプロン姿の君は、耳たぶを抑えつつ
テーブルへ料理を運んでいる
キラキラとした瞳で料理を一心に見つめる子供達を抑えながら

ゆったりとした時間
笑いが絶えない時間
僕の幸せは、確かにそこにあった

せかす声も 苦笑いの顔も 子供達の笑い声も
僕にはその全てが幸せな時間だった



遠くの山が闇に包まれ
オレンジ色が辺り一面に染まるこの景色は
昔も今も変わらず佇んでいる

変わってしまったものは、時間・・・そして僕達

当たり前のようだったあの日に
この風景は当たり前のように日々を繰り返している

夕暮れを知らせる烏の声が
あの日を呼び覚ます
僕にはそれが・・・

もう少し・・・もう少しで思い出に移り変わるから

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